原稿消失! 損失数百万

あれからもう5年も経ったのか、まだ5年しか経っていないのか、何れにしても忘れられない出来事。ノースブレイン時代を含め、今まで15年間、完成した原稿を紛失したのはこの時だけ。

合掌。

2019年5月に「OpenGL4入門 Linux版」という書籍を完成しました。サンプルプログラム、原稿、挿絵、表紙絵全て完成しました。そしていよいよ製品としてアップしようとした時、なんと原稿が無いことに気付きました。

「原稿が無い」

最初は「まぁどこかにコピーかなにかがあるでしょ」くらいに思ってたので、さほど気になりませんでした。
ところが、探す場所探す場所に原稿が無い。だんだん本格的に焦ってきました。なんせそれまで原稿が完全に消失することなど無かったのですから。
PCの全ドライブとネットドライブの中を全検索してもヒットしません。

原因は自分のミスとネットドライブの不具合によるものでした。

まず、最終的な完成原稿を1つしか残していなかったこと。いつもはバージョニングした直近バージョン原稿が最低でも2つはあるはずですが、この時はたった1ファイルだけ。
その原稿ファイルをポータブルSDDからネットドライブに「切り取りコピー」したのがまずかった。コピーが完了した後、SSDのUSBを抜きました。
実際は完了していなかったっぽく、ネットドライブ上にファイルがありません。また、「切り取りコピー」なので、もとのSSDにもファイルはありません。
その後、ファイルリカバリーソフトを購入してリカバリーを試みたみたのですが、「切り取りコピー」の場合、リカバリーできないようです。

そんなこんなで結局、3ヵ月かけて作成した原稿が消えてもう戻ってこないことに気づきました。

事故っていうのは複数の偶然が重なって起こるものなんだ、と昔誰かが言っていました。まさにその通りです。「こんなときに限って・・・」という事が重なると事故になります。
ファイルが1つしかないときに限って「切り取りコピー」するなんて、
そんなときに限ってネットドライブに不具合が起きるなんて。

その書籍がノースブレイン初のLinux版だということも実に奇縁です。
あと、不幸中の幸いとしては「Linux」版ということ。いつものWindows版に比べて売り上げは低かったろうと推測できる(これも初なので実際は分かりませんが)ので損害は比較的に少なかったのだと自身を慰めています。
書籍の販売ページも公開していましたが、もちろん販売は出来ませんでした。不思議に思われてた方もいらっしゃったかと思います(問い合わせメールもありましたし)。

2019年の春はちょうど法人化で役所を飛び回っていた時期で超忙しかったのも一因だったのかなと思います。忙しい時ほど慎重に(笑)ってことですね。

サンプルプログラム公開!

さて、せっかく作ったサンプルプログラムを眠らせておくのも勿体ないということで、サンプルプログラムを無料で公開することにしました。
こちらからダウンロードできます。
Linux(ディストロは問いません)上でX11Windowが表示できる環境であれば動作します。
面倒なサードパーティライブラリには依存していません。
もちろん肝心な本文(書籍)が無いので、最低限の準備が出来る方用にはなるかと思いますが。

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