ベアピクセルの理念

社名に託した想い

ベアピクセル BarePixelは弊社による造語です。
Bareは「裸の、むき出しの」などの意味で、Pixelは画を構成する1点1点の画素のことです。
ゲーム開発を本格的にやりはじめてからずっと面白いものはシンプルなのではないか、面白いものを発見するためには泥臭くあるべきなのではないかと感じてきました。最もマッチする言葉が「Bare」でした。
ゲームやCGは突き詰めるとピクセルから出来ているということから、ゲーム、CGを表現する言葉として「Pixel」を選びました。
その2つを合わせてBarePixelベアピクセルとなりました。


BareとPixelに私自身の独自な意味を持たせ、
Bare : 素朴な、泥臭い、愚直な
Pixel : ゲーム、CG
次の想いを託しました。

シンプルで面白いゲーム、形にとらわれないゲーム、CGを作りたい。
泥臭くて面白いゲーム、素朴で面白いゲームを作りたい。
普遍的な面白さをピクセルを媒体として生み出したい。

既存の物の真似ではなく、既存の物にとらわれず、自分独自のアイディアとテイストで作品を作ったり、問題解決をする。その結果、既存の物では出来なかった事が出来たり、既存ではコストが掛かりすぎていた事を低コストで実現できたりするのではないかと思っています。ベアピクセル、真っ裸のピクセルで勝負していきたいと思っています。

余談ですが、本来であれば(正しい文法としては)BarePixelsと複数形にすべきなのでしょうが、2018年時点で海外の個人の方のtwitterアカウントでBarePixelsというハンドルネームがヒットしてしまっていたので、それと被らないようBarePixelと単数形にしました。

目指すところ

技術的なスキルはもちろん大切であり最低限満たすべき基準です。
しかしもっと大事なことは人を楽しませることです。例えば子供と出かけるとき、本気になって楽しませる工夫をする。今傍にいる人を楽しませることが出来なくてどうやって多くの人を楽しませることができるでしょう。
人を楽しませること」
これが全て。
これが唯一の目的。
こう言うと何か聖人のように人の幸せが自分の幸せなどと言っているように見えるかもしれません。でもそうではありません。自分が人を楽しませたとき、自分に返ってくるフィードバックが楽しいから、そう思うのです。つまりは自分の為です。人間全ての思考そして行動は突き詰めると自分の為だと思います。
「人を楽しませる」という事について真っ先に思いつくのは「お笑い」でしょうか。でもお笑い以外でも沢山あると思います。
積極的に楽しませているように見えなくてもいいと思います。例えば相手を不愉快にさせないという行為も間接的に楽しませる行為になるのではないでしょうか。つまり時には黙っている行為も楽しませることになるということです。
楽しませるプロ(お笑い芸人など)である必要はなく、自分なりの方法で楽しませればいいんだと思います。
ゲームとはまさに楽しませることそのものです。CGも結局は人を楽しませることが目的だと思います。芸術も結局は楽しませることが目的なのではないでしょうか。
人を楽しませる前に自分が楽しめなくてはならないとも思っています。
自分が楽しめていないにも関わらず「人を楽しませる」などと豪語しても、それは実は人に依存しているだけであり、むしろ迷惑であるかもしれません。

自分も楽しんで、その結果人を楽しませる。

また、法人として存続するためにはお金も大事。すごく大事です。でもそれは後から付いてくると信じています。お金は努力を物質化したものであり、それ以上でもそれ以下でもないと思っています。変に卑屈になったり、お金が持つなにか卑しいイメージに判断を狂わされず、淡々と付き合っていけばいいと思っています。

不格好でもいいから独自のスタイルで「楽しませる」ことにまい進し続けたいというのが私の想いです。

2019年4月19日 ベアピクセル株式会社 代表取締役 鎌田茂雄